2011年9月11日日曜日

能動と受動



石本さんによる集中講座が終了しました。石本さんがおっしゃるように、これはまだ演技に至るまでのプロセスに過ぎないのだけれど、演技力をつけてゆくためにどのようにしたらいいのかということに対して、ヒントを与えられたように思います。
今回のテーマは、心におこる衝動をどう演技につなげるか、またその「衝動」をどう俳優が感じ、台詞に引きずられること無く、それを信じて演技することができるのか、だったと思います。相手役との関係をどう構築してゆくのか。能動的に相手に関わるもの、とそれを受けて演じるもの(受動)とに分けて、動きや相手とのやり取りから見えてくる関係やつながりから、演技をとらえなおしてゆく丁寧な作業が3日間行なわれました。濃度の濃いワークショップだったと思います。
 俳優訓練をどのようにおこなってゆくべきか、ということに関しても考えさせられる3日間でした。

2011年9月10日土曜日

石本興司さんによるワークショップ


石本興司さんによる、3日間の集中講座が昨日9日から始まりました。もともと劇研アクターズラボの選抜メンバー向けのクラスを一般にも開放したクラスで、中・上級者向けの内容となっています。内容的には体験というより、「訓練」を意識して頂いています。
 初日は導入の2時間ということで、今回のワークショップの
テーマについてのお話、そして演技者の身体
的な意識を開かせるような導入エクササイズを行いました。

2日目の本日は5時間の長丁場となりましたが、昨日同様演技(ことに今回はスピードの変化について)体感の違いや、印象の違いを細かく自覚し、意識化するようなエクササイズに時間が割かれていました。エクササイズのあとにはしっかり時間を取って、感
じたこと、発見を共有し理解を深めます。(写真)こうした丁寧な運びが演技における新たな視野をすこしづつ開かせていってくれることでしょう。