2011年8月14日日曜日

木を見て森を見ず、ではいけない。


特別クラス二日目です。ウォームアップの段階から、田中さんの言葉によって心も身体もほぐされていきます。チームで動く場面でも、田中さんは心をほぐしていく重要性をさり気なく参加者へ伝えていきます。そして同時に、常に頭を使う事を参加者は要求されます。ストレッチ一つをとっても、ただ身体をのばすのではなく、頭を使いながらストレッチをしていく事で、脳の活性化にも繋がるという訳です。
身体と身体のコンタクトをしていく中で印象的だったのが、「木を見て森を見ない状態では、隙間が生まれません」という言葉です。ワークショップに参加していて熱心にやってしまうと、周りが見えなくなってしまうという話を田中さんはしてくれました。ワークショップ以外の事、例えば晩ご飯の事等について考えたりしてしまう事は当たり前。それを否定しては行けない。しかし、そこで重要なのは一歩引いた後でも、またさらにワークに戻って来れるかどうか、だと言う事です。緩やかに物事を捉える方が、一つ一つが自然に立ち上がって見えてくる。ワークショップの間、心と身体を使って、そのような自発的な物事の見え方が出来るようになる。そんな豊かな時間を体験出来たと思います。三日目も楽しみです。

2011年8月12日金曜日

空気が濃くなる


ラボ特別クラスの8月開講の講座が始まりました。イギリスからここ数年夏にお越し頂いている、田中史明さんの講座が今日から3日間左京西部いきいき市民活動センター(京都市左京区)にて12時間みっちり行なわれます。
 初日の今日は、導入ということで割とゆっくりめのスタートとなりました。
 田中さんは、ラバンやアレキサンダーという人たちが開発した、西洋の演劇教育では必ず取り上げられる手法を使ったトレーニングを行ないます。田中さんは自分のワークについて「私は演技する前の段階、演技という種を植える前の畑を耕している」といいます。そして、それがとても大切だと。自分や他人のからだそのものを感じたり、今この瞬間に集中することを大切にすることで、演技に何かしら見えないパワーが備わるのだといいます。「空気が濃くなる感じがする」と。
明日から2日間はみっちりからだを動かす予定とのこと。きっと濃い2日間となるに違いありません。