土田さんのワークショップのテーマは一環して演じる際の「間と呼吸」についてです。彼が劇団を始めた頃から取り組んでいるテーマだけあって、初心者にも非常にわかりやすく、ためになります。そして、何より常に笑いを取りながらワークを進めて下さるので、とても楽しく時間が過ぎていきます。

「台詞を言うだけでは演技にリアリティーが出ない、舞台上のキャラクターがその場面にふさわしい呼吸になっているかが大事」など、舞台上の役者の呼吸が客席にも伝わることや、その流れが芝居にリアリティーとリズムを生むことを、実演も交えながらわかりやすく解説してくださいます。そして最後には「驚く、もっと驚く、感慨がわき上がる」といった役者に要求された芝居のシチュエーション(演技の流れ)を、呼吸の変化に注目して演じてみる実践も行ないました。
普段あまり気にしない、呼吸や間といったことに注意することで、演技の説得力がますことが、演劇初心者にも良くわかったのではないでしょうか。